お客様目線が大事
ここまでいくつかの記事で指摘したように、稼ぐドライバーの共通点として「お客様を第一に考えて営業すること」がありました。
タクシー業界を取り巻く環境は数年前から大きく変わり、いまは運送業と言うよりもサービス業として認知されつつあるタクシー。
今回は稼ぐドライバーが接客面でお客様にどのような対応をしているか、その具体的なテクニックをご紹介します。
基本に忠実かつ臨機応変に
【S社勤務 Kさんのケース】
接客マニュアルがありますので、それを徹底することと、お客様の反応を見て、空調を調整したり、会話を工夫しています。
また、お客様の目的地を確認したら、できるだけお客様が安全に降りやすい場所を探してとめるようにしています。
接客マニュアルの徹底は大切ですが、乗車されるお客様お一人おひとりの状況に合わせた接客もまた重要です。
目的地までお急ぎなのか、快適な運転を希望されているのか、お話がしたいのか、空調は丁度良いか…など、お客様に聞くのではなくお気持ちを察して行動に移せるようになると良いでしょう。
最初と最後の印象が肝心
【T社勤務 Fさんのケース】
まず明るい挨拶は基本中の基本。これだけで印象はかなり変わります。
お客様が降りる時には「お忘れ物はございませんか?」の一言を必ずかけます。
タクシーに限らずどんな営業職でも第一印象でお客様の反応は変わります。
新人であってもベテランであっても、明るい挨拶や気遣いは接客テクニック以前の基本です。
「お客様を目的に運ぶだけ」という意識では、到底お客様の信頼は勝ち取れません。
運転の上手さが良い接客に繋がる
【G社勤務 Tさんのケース】
自営業をやっているときに車に荷物を積んで走っていましたので、ブレーキをポンピング(小刻みにブレーキを踏む)して荷物が崩れないような走り方が身についています。それがタクシーの運転にも活かされ、挙動がなくスムーズに止まることができているようです。そうしたテクニックを持ったドライバーが少ないことから、お客様から「運転手さんは運転がうまいね。」と言っていただけるようです。
何度も指摘しているように、タクシーは「目的地に到着するまで、お客様に快適な時間と空間を提供するサービス」ですので、ドライバーの都合での運転はNGです。
常にお客様の快適・安全に気を配りながら運転することが重要です。
まとめ
稼ぐドライバーがいかにお客様に快適な空間と時間を提供することを徹底しているか、具体的なケースでおわかりいただけたのではないでしょうか?
これからのタクシーは運転技術など技術面はもとより、接客業としてのスキルが求められます。
普段からお客様を第一に考え、お客様から喜んでいただけるサービスを心がけていきましょう。