タクシードライバーという仕事の一般的なイメージは、「自由な時間が多い仕事」と「過酷な仕事」という2つの相反するものがあります。実際にタクシーは、見方によって自由な面も過酷な面もある仕事です。
今回はこれからタクシードライバーへの転職を考えている方に、事前に知っておいていただきたいタクシードライバーという仕事のメリット・デメリットをご紹介します。
タクシードライバーのメリット
他の仕事と比べて、タクシードライバーはどこが優れているのでしょうか?経験者からもヒアリングしたタクシードライバーのメリットをご紹介します。
自分のペースで仕事ができる
ドライバー経験者の多くが「自分のペースで仕事ができる」という点をタクシードライバーの最大のメリットとして挙げています。
タクシー会社に就職すれば、タクシー会社の社員のひとりという扱いではあるものの、出庫して路上に出れば、一人の社員というよりも個人経営者として振る舞うことが多くなります。
19時間~21時間におよぶ営業時間で、どこを走るか、どれくらい営業するか、いつ休むかはドライバーの裁量に任されます。自分のペースで仕事をしたいという方にとっては、大きなメリットと言えるのではないでしょうか?
未経験者でも半年以内に月収50万を達成できる可能性がある
一般の会社の場合、未経験者が半年以内に月収50万円を稼ぐことは非常にまれです。よほど徹底した実力主義の会社で、なおかつ自身のポテンシャルを十分に発揮すれば達成不可能ではありませんが、それでも社内に1人いるかいなかいくらいでしょう。
タクシードライバーは「稼げない」というイメージがつきものですが、実は月収50万円の達成の可能性がきわめて高い仕事です。ある程度自由に、自分のペースで働けること、稼ぐためのノウハウを共有できることがポイントで、早い人であれば初月で月収50万円を達成するドライバーもいるほどです。
人間関係に悩むことがほとんどない
職場でストレスを抱える人の多くが、上司、同僚、部下など仕事上の人間関係の悩みを原因としています。実際に他業種からタクシードライバーに転職した人のなかにも、「給与の低さ」を理由とした退職に次いで、「職場の人間関係」に悩んで転職を考えた人も少くありません。
タクシードライバーは会社に属してはいるものの、基本的には一人で営業する時間がほとんどですので、煩わしい人間関係に悩むことはほとんどありません。タクシーという仕事は社内での競争がなく、むしろ和気あいあいとしているため、のびのびと仕事をしているタクシードライバーが多いという特徴があります。
タクシードライバーのデメリット
タクシードライバーにはメリットがある反面、他の仕事よりも「難しい」「過酷」と捉えられるようなデメリットもあります。
売り上げがなければ給料がもらえない
タクシー会社の多くが完全歩合制、あるいは固定給+歩合制の給与体系を採用しています。つまり、タクシードライバー自身が売上を立てなければ、給料がもらえません。
ただし、歩合制はメリットも大きい給与体系です。たとえば毎月の給与がある程度決まっている仕事であれば、どれだけ頑張っても月給が30万円から50万円に大きく跳ね上がることはありません。
タクシードライバーの歩合制は働けば働くほど給与がもらえるシステムですので、「先月が月収50万円、今月は頑張って月収70万円稼ぐ」という働き方も可能です。
勤務時間が非常に長い
「タクシードライバーは過酷な仕事」というイメージは、特殊な勤務時間から来ています。一般的な職種の勤務時間は8時間程度ですが、タクシードライバーは1回の勤務時間が休憩も含めて19時間~21時間に到達することも少なくありません。
タクシードライバーとして長時間働くためには、長い勤務時間と休憩時間、オン・オフのバランスを考えて、無理なく働くことが重要です。
交通ルールに細心の注意を払う
お客様を乗せて運転する以上、交通ルールに従って安全運転を心がけることが、タクシードライバーとして稼ぐ以前の当然の仕事です。仕事中にイライラしたり、怒りを感じたりしても、常に交通ルールを守って走行することが求められます。
交通事故・交通違反は会社のブランドを傷つけるだけでなく、ご乗車されているお客様に多大な迷惑をかけることになります。また、将来的に個人タクシーとして独立を考えているのであれば、社員ドライバーとしての経験を積みながら、無事故・無違反で営業を続ける必要があります。
まとめ
タクシードライバーという仕事のメリット・デメリットをご紹介しました。過酷なイメージのあるタクシードライバーですが、実際は自由度がきわめて高く、月収50万円を達成することが難しくない仕事です。
また、デメリットも考え方によってはメリットに転化することもできます。タクシードライバーへの転職を考える際は、メリット・デメリットを踏まえたうえで、自分の働き方に合ったタクシー会社を選びましょう。